二日酔いに効く薬!!!
3日連続で飲み会にいったら彼女に怒られました。
こーだいです。
お酒も好きですが、なにより飲み会の雰囲気が楽しい!!
そんななかでついつい飲みすぎて、次の日二日酔いなんてことも・・・
二日酔いになると頭痛いし、吐き気するし、胃がむかむかするし、とてもつらいですよね・・・
人によったり飲んだ量によって症状が異なると思うのですが、
私は頭痛がなによりひどいです。次の日の夕方くらいまで引きずることがありました。
今日は薬剤師目線から、二日酔い対策をご案内できればなと。
アルコールの分解過程
アルコールの分解過程として、
体に吸収されたアルコールは、肝臓で代謝されます。
肝臓のなかで、
と分解されていきます。
エタノールからアセトアルデヒドまでの間に、ADH(アルコール脱水素酵素)、MEOS(ミクロゾームエタノール酸化系)という酵素が働きます。
アセトアルデヒドから酢酸になる段階で、ALDH(アルデヒド脱水素酵素)が働いています。
この3つの酵素は個人差があり、この酵素の量が多ければ多いほどお酒が強くなるわけです。
私は大学時代に、唾液からこの酵素の量を調べてもらったことがあるので、一般の方でも検索すれば調べれるんじゃないかなと思います。
肝臓で分解できる量を超えてしまうと、二日酔いになります。
とくにアセトアルデヒドが原因です。
水分をとる!!!
アルコールの利尿作用によって脱水症状になります。
二日酔い時の頭痛はこの脱水状態が原因です。
またお水を飲むことでより早くアルコールを出すことができます。
お水を飲むというよりはポカリスエットやアクエリアスなどの電解質の入っているものを飲んだほうがより早く体内に吸収されるのでお勧めです。
ほかにも、ビタミンにもアルコールの分解を助ける働きがあります。
トマトジュースのリコピンにアルコール分解する働きがあることなどが有名です。
二日酔いに効く漢方薬
五苓散(ゴレイサン)
アルピタンという市販のお薬が出ていますが、これも中身は五苓散です。
五苓散は、体内の水分代謝異常を調節し、体内の水分を調整してくれる作用があります。
五苓散の利尿作用は、利尿剤のラシックス(フロセミド)のひたすら水分を出すものとは異なり、
水分量が多いときのみ利尿作用を示し、脱水時には水分保持に働いて、体内に適量の水分量を保ってくれるという効き方をしてくれます。
薬学部あるあるですが、学生時代の飲み会の前にみんなでウコンではなく、五苓散が配られたりすることもあります。(笑)
黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
黄連解毒湯は漢方のツムラさんのMRさんから教わりました。
名前の通り、酒毒を解毒してくれます。(笑)
熱による炎症を抑えるのに使われます。
ほてりや顔の赤みに効くので、お酒をのんで顔が赤くなる人や、体が熱くなる人に向いています。
半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)
半夏瀉心湯も黄連解毒湯と同じく、解毒作用があり、
みぞおちあたりのつかえ、吐き気があるときに使われます。
また下痢症状がひどい時にも効果があります。
五苓散でも効果のない下痢などに効果があると言われています。
その他市販薬
ハイチオールC
しみ・そばかすなどに使われるものですが、ハイチオールCに含まれているL-システインに肝臓内での有毒物質の解毒作用があります。
ADH(アルコール脱水素酵素)、ALDH(アルデヒド脱水素酵素)を活性化させる間接的な働きとアセトアルデヒドと直接反応し無毒化する直接的な働きの二つがあります。
ハイチオールCの効能の一つに「二日酔い」が載っています。
ガスター10
ガスター10は二日酔いというか、胃酸過多に対して胃酸の出すぎを抑えるお薬です。
吐き気で、胃酸が戻ってくるような症状があるときに使用してください。
胃腸薬
胃腸薬もガスター10と同じように、二日酔いというよりは飲みすぎにより荒れた胃腸の修復に使用してください。
症状にあったお薬を。
少しでもご参考になればと思います。